【詩】40分

きょうは
K駅近くのとんかつ屋で
ロースかつ定食を食べた
ほくほくの サクサクの
ふわっと細く切った千切りキャベツが山盛り
カツには 醤油をかける
これが しゃくっとして、おいしい
700円。
まる40分かけて
熱い味噌汁と
サラリーマンのように
ひとりで。
むかしから こうだったので
ほっとする反面
むなしいと 思ったりして

暑くなかったので
帰り、しとしと雨が降ったりして
ちょうど 定刻に 職場に戻った
ちょっと 眠くって
まいどぉ、という感じで

だれか 連れて行くかなあ
こんなとこ、ひとりで来てるのかこの人はと
思うだろうか
丸40分かけて
ちっとも 変わらないじぶんがいて。

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# by takanak | 2017-08-16 23:04 | 詩です | Comments(0)

ひと息

帰ってきて
よく 考える
わからなくても なお
よく よおく考える
すると ちょっと 見えてくるものがある
暗闇の中の ひかりみたいに
それで今日はおしまい
光線がぴかり差し込んだところで
それ以上はいかない
そんなふう
わたしは そこまで。
それ以上いったら「おしめえよ」

立ち止まり
光線を眺める

それ以上行かない
そうして 止まり
ひと息つく

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# by takanak | 2017-08-15 22:31 | Comments(0)

【詩】記憶のつぶ

ゴーヤを切って
パタパタと小麦粉をはたいていたら
何十年も前
大学に入った年に
大学近くの友達のうちを訪れたら
お母さんが
エプロンを粉だらけにして出てきたのを思い出した

「もうすぐ帰ってきますから、中で待っててください」
そう言われて
友達の部屋で
紫いろの自画像らしきものを眺めていた

友達は一浪して美大に入った
墓地がちかくにある友達だった

おかしいね
こんなことすら

なにかのついでに出てくる
いつまで 遺伝子に組み込まれているのだろうか
こんな記憶
なにかのときに
刺激されて
ふうっと出てくるのだろうか
何万 何億という記憶のつぶ。

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# by takanak | 2017-08-14 22:22 | 詩です | Comments(0)

【詩】ユニーク

むかし 若かったころ
大学の専攻が仲良しと違うので
ああ、遅れちゃうと思ったこと

大学が別の友達と違うので
そちらに行きたい!
と思ったこと

いつも 人をうらやんで
ついて行きたがりで
そのくせ離れたがり屋で。

じぶんの道を行けば良かったのだ
他を見ることなど なかったのだ

いまそんなこと していたら
体も心もいくつあっても足りないし
ずたずただし

今は、もっと ひとから離れた
もっと きびしい、かも
これが自分だ、なんて思えぬほど
きびしい、かも

でも、ぷちぷちをつぶすごとく
あ、ひとつ ユニークと思っている

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# by takanak | 2017-08-13 21:24 | 詩です | Comments(0)

【詩】日が過ぎる

まるで
つるべ落としのごとく
日が過ぎる。

きょうも暑くなるな、と思い
陽が 家の回りをぐるりとまわるあいだ
木の影が長くなって消えてまた長くなるあいだ

わたしは家にいたりいなかったり
電車に乗っていたり
姪を連れて行ったり。

ねむい
目がかゆい
足が重い なんて 思いつつ

すうっと 日が過ぎる

考えて見れば
父母は いつもなにかしていた
とおくの畑にかぼちゃを作りに行ったり
庭にキウイをならせたり
ぼけの木を桜色に咲かせたり
あるいは
洋裁をし 編み物をし
孫を連れて一時間もグッズを買うのにつきあってやったり。

わたしはなにも
手に職というのがないので
だから ぼんやり 電車に乗って
移り行く町の歴史を考えていたり
若い女の子の はちきれるような膚をながめたり
汗の臭いふんぷんとした男の子が隣に来ると
うっと席を立ったり。

さいきんは 翻訳するのも
目が痛くって
いつまでできるだろう、と考えている

つるべ落としの日。
そういや、
鶴瓶さん、テレビで杖ついていたな
こんなふうにして 日が過ぎる
なんとかして
日を 延ばしたいと考えている。

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# by takanak | 2017-08-12 22:18 | 詩です | Comments(0)