【詩】羽根布団


午前中

陽が出ていたので

羽根布団を干した

ベランダが西側なので

陰った日があたった

出かける前に

ふかふかの布団をとりこんだ

そうだ、

うちは玄関に防犯カメラを付けているので

いぜん

録画を見ていたら日がだんだん回って

ウコギの木の影が長くなり

白い西日が射して

しだいに暗くなる様子が映っていた

父がいたときには

毛糸の帽子をかぶって

そそくさとデイサービスの車に乗り込む姿が

映っていたりした

布団。

半日の陽を取り込む

顔をつけて匂いを吸い込む

一日、朝日も夕日もぐるり

取り込む家だということを

すっかり忘れていた



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# by takanak | 2017-03-06 19:24 | 詩です | Comments(0)

お寺

せんとくじの
鐘楼と母屋の屋根の修理が終わったから
法要を執り行いますと
住職が知らせてきた。
遠い土地なので行けないが
蛤御門の変で壊れた鐘楼は
復元されたそうだ
室町時代に建てられた
古いお寺である

妹がすべてやってくれた
大変だった日々。
自分には苦々しい思いでの寺である
せめてきらきら光る瓦を思い描いて
寝ることにしよう。


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# by takanak | 2017-03-05 00:32 | 詩です | Comments(0)

見るもの聞くもの

近ごろは見るもの聞くもの皆若くなってしまって
まるで浦島太郎だ
どこの世界にきたんだろう、と
思ってしまう。
新聞の広告
車内の会話
若い男の子の
やたら細い脛。
たしか10年ぐらい前はついて行けたはずだ
これでも
いつのまにか
はたはたと人がなくなり
あたしも
心の時代とか
とても重い番組ばかり見て
またまた心を重くしている。
しばらくぶりに医者に行くと
青年が老年になり。
前の老先生のあとに
若いピッチリとした服を着た
女性の医師がたち働いていたりする

あたしもこのブログでやりとりした日は消え
今苦労して仕事頑張ろうとしているが
ひょっとして
そんなこと人に任せればいいのではと
考えたりしている。


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# by takanak | 2017-03-04 23:04 | Comments(0)

まこと情けないのだが
前のしごとをやめて
今のしごとについてから
じぶんの力を出せることもあるが
そうでない部分で
ひととの関係がむずかしく
まるで○十年前に
仕事に入ったときや
それ以前のように戻ってしまって
口はきけなくなるし
電話でも話せなくなるし
人と話すのが怖いし
凝り固まってしまって
むかしとそっくり同じ症状が出ている
なにも変わっていないんだというのが
ありありとわかる

そうすると
学生時代や
アメリカにいたときのことや
二十代で仕事を転々としたときのこと
とそっくり同じじぶんになっているのに気がつく
唯一違うのが
もう、将来がそんなにないのだということ
前は、一生ひとりで映画見て暮らそうなんて
思ったりしていたが
そんな夢みたいなこどくはありえないのである

じぶんの思考方法
行動方法みんな
若いころとおなじで
こわい。
違うところ、あるだろうか
英語が実用化したぐらいか

あとなんにも。
とそこまでおもって
心臓がぱくぱくしてきた

ほらね、だから と
人はうわさするだろうか

たすけて、と小さい声で叫んでいる


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# by takanak | 2017-03-03 23:05 | 日々の暮らし | Comments(0)

【詩】100パーセント

春らんまんという
ツアーの宣伝がある
自分は旅行に関心がないのである
だれかとたまに
どこかに出かけ
珍しい花や勇壮な滝を見ると
あぁっと思う
でもそれだけ
あとは早くバスに乗りたいと考える
東海道歩き旅に参加した時もあったが
歩きながら過去のことを
考えていているのである
こころがやんでいる
明らかに
火の消えた短い線香のように
手を広げてみる
明日の体操の会のことを考える
人は何かを体験して
何パーセント楽しければ
楽しかったというのだろうか
わたしみたいに
100パーセント苦しいのに
ムリに上を向き
楽しかったです
元気になりましたなんて
言う人いるのだろうか。



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# by takanak | 2017-02-25 22:41 | 詩です | Comments(0)