悠々自適!?

暑いんだか寒いんだかわからない日である
机のそばに ムンクの『夏の夜の夢』の絵が置いてある。新聞の毎月の無料プレゼントである。
なんとな~く心に残るのでとってある。

左にまるで幽霊みたいな女性がひとり、立っている。
顔はぼうっとして定かでない。
木が何本も、まっすぐ立っている下は濃いグリーンの草地である。
木々のうしろに湖。ボートがひとつ、ちいさく映っている。
湖の手前に柱があり、丸い球が乗っかっている。

そんな好きというわけではないけど
文庫本のカバーにしておいてもいいなと思ってとってある絵である。

ともかく、さびしーいかんじ。焦点がないかんじ。
このような絵でも人から好かれたのだな、好きなひとがいるのだな。

アマゾンの古本で勢古さんの「定年バカ」を買った。読みだすと面白くってやめられないので
そのまま、置いてある。この人はたしかに一本筋があって
いまどき「定年に備える」だの、「定年本」がはやっているときに、
ひとはそれぞれ。じぶんはじぶん。定年定年というが、あと20年なにをする? というが

ひとは小学生のときに「あと60年なにをする?」なんて考えたろうか、と言う。
人生はひとつなぎ。毎日毎日をそれなりに生きていくしかない、というようなことを言っている、と思う。

「人生100歳時代ライフシフト」の本をわたしも読もうと思って原書の分厚いのを買ったが、英語はそんなに難解ではないが経済の話のあたりで難しくてやめてしまった。勢古さんはこの本を批判している。なるほど、と思った。わたしの違和感に通じている。ひとことで言えば「そんなにうまく行くかよ」という感じである。やはり大学のちゃきちゃきに活動的な先生が書いたという感じ。

さて、わたしは、定年の二年前に仕事を辞めた時、上司に挨拶に行ったら、「いいねえ、Nさんは。これから悠々自適? クルーズで
世界旅行でもするの?」と言われて唖然とした。なぜ唖然としたかはわからないが、ぶん、となにかで殴られたような
気がしたくらい、唖然、であった。目がぱちくりであった。

辞めてから五年がたった。ずうんと落ち込んだ時期もあったが、今はなんとなく「こんなふうか」と暮らしている。
旅行に精を出す人もいるし、趣味に生きる人もいるし、ポランティアする人もいるけど
それが楽しければいいけど
じぶんはある程度そんなこともするが やっぱり好きなのは・・・・
まあ、人とあちらこちらでふっと話して またふっと離れるぐらいのつきあいで
平屋のちょっと古めの一軒家で 机にすわり ひがな一日なにか書いている(これは単に夢)
ときおり、低い山のある街へ出て、喫茶店に入り本を読んだりする
映画も見に行く
ってな暮らしも悪くないな、と思う。
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# by takanak | 2018-09-20 09:45 | 日々の暮らし | Trackback | Comments(0)
さきほどテレビでなかにし礼のこれまでのストーリーをやっていたが
二時間以上だったと思う、とても見がいがあった。
NHKではこのような番組は大体一時間なのであるが
今回のBS朝日の「昭和偉人伝」は実にしっとりと、ていねいに彼の半生を追って描いて
まるで小説を読むかのようであった。

むかしからの彼が作詞した、あるいは作曲、歌った歌に至るまで
けっこう長く流してくれて、聞きがいがあった。

なかにし礼のこれまでについては、断片的には知っていたけれど
あらためて衝撃を受けた。

八歳までの戦争体験を封印しよう、きれいな中でだけにしよう、と決心したときのこと。
伊豆下田のハネムーンで偶然石原裕次郎に会ったこと。

このように作ればヒットを重ねるような彼の成功というのは、才能もあるのだろうが
運もそれに味方するようだ。




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# by takanak | 2018-09-19 23:41 | 感想 | Trackback | Comments(0)

タクシードライバー

今回の旅行で宿を取った六日町のタクシーに乗ったときのこと。
あまりにも人に話をしていないので
タクシーの運転手さんに話しかけたときのことである。

六日町駅に着いたときはもう夜で、予約していたビジネスホテルは夕食付きでなかったから
コンビニでお弁当を買おうと探したが、コンビニがあるのは駅からかなり離れたところ。

店員さんにホテルの場所を聞いたが知らない、という。仕方がないのでまた駅まで戻っていった。
ともかく閑散としている。夜七時ぐらいだろうか。開いているのは、飲み屋だけで、若い人が二三人、はいっていこうとしている。

やっと駅について、駅の明かりがなんとか届くようなタクシー乗り場でたった一台タクシーが待っていた。
それに乗って、運転手さんに話しかけたのである。

「あの・・・ですね、このホテル歩いても行けるって聞いたんですけど、道がわからなくて」とそこまで言って、東京の運転手ならば
短距離は乗車拒否するのではないか、と思いだした。だからこのわたしの台詞はいかにも世間知らずだ。歩いていけるんなら
タクシー乗るなよ、と言われかねないのにね。

と、今、中島みゆきのタクシードライバーの歌詞を思い出した。あの夜、酔っ払ってタクシーに乗った女の子なら、こんなときなんて話しかけたろう・・・。「おじさん、ごめんね、短距離で。これじゃ商売にならないよねぇ」ぐらい言ったか。しかし、事実はこの女の子は「どこでもいいから、一晩中走って」と言うのである。では歌詞の引用を。

「笑っているけど みんな本当に幸せで
笑いながら 町の中歩いてゆくんだろうかね
忘れてしまいたい望みを かくすために
バカ騒ぎするのは あたしだけなんだろうかね

タクシードライバー 苦労人とみえて
あたしの泣き顔 見て見ぬふり
天気予報が 今夜もはずれた話と
野球の話ばかり 何度も何度も繰り返す」

わたしの乗ったタクシーの運転手さんは別に気にもせず、あのホテル、いいですよ、朝食がおいしいって評判です・・と教えてくれた。降りる前に、「ハイ、また何かあったら」と広告入りのポケットティシューをくれた。




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# by takanak | 2018-09-17 22:23 | 日々の暮らし | Trackback | Comments(2)

好きなアート

十日町で明日まで開催されている「大地の芸術祭」へ行ってきた。
現代アートというのは面白いですね。

なにか子供が遊んでいるような、あるいは自分の心からなにか突き上げてくるような。
躍動的な感じ。

具象性がないから、それだけ見る人の想像力をかきたてるんですね。ファンタジーやSFの世界に遊んでいるような。
一日目の「十日町北コース」はバス乗車時間が長かった割には、見る物が点々としていて寂しかったが

二日目の「川西コース」はどうぶつの作品を集めたところは特に、面白かった。動物がいまにも動き出しそうで。

わたしの行くツアーは大体シニアばかりだが、今回は若者ばかりで、シニアは少なかった。たぶん見る場所が山の中や田んぼの中で多少歩く距離が長いか、登りがあるせいなのかもしれない。わたしの行った2コースはあまりそんなことなかったのだが。もっとも事前に電話で聞いたんですよね、あまり歩かないコースはどれですかと。

じぶんの好きなアートというのがあるんですね、さっぱり心が動かないというアートもあるし。心に正直に行きたいものです。




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# by takanak | 2018-09-16 23:48 | 感想 | Trackback | Comments(0)
ストレスがたまるとどうしても入るのが本屋だ。
昨日も駅の通路の突き当りにある小さい本屋に入って、文庫本のコーナーで見つけたのが
「定年後7年目のリアル」(勢子浩璽)草思社文庫 である。

著者の「定年後のリアル」は二年程前に読んだ。それなりに面白かった覚えがあるがいつのまにか
古本として売ってしまった・・・。

今回は帰りの電車のなかで立ったままさらさらとまず読んでみた。相変わらずそれなりに面白くて
要するに、34年間洋書輸入会社に勤めて定年を迎えた著者は、とくに何もしていないのである。本の帯に「「なにもしない」静かな生活はコシヒカリのような滋味がある」と書いてあるとおり、ボランティアとか、旅行とか、スポーツ、サークルとかに入ることもなく、朝起きると朝食を食べ、喫茶店に通い・・・という生活をしていて、「なにがわるい」という感じである。

それもいいなあと思わせる内容である。しかし。この方には家族がいるのか? 奥さんは? また、なにもしていないというが、現にこのような「定年後のリアル」本を三冊書いているのである。そのほかにも既に数冊執筆している。

喫茶店に通う時も原稿用紙持参というから、それなりの仕事はしているのである。また、このように駅の売店で売っている本なのでこの執筆で得た印税もあるのだろう。

つまり、家族のことと、執筆で結果的に稼いでいることは何も書いていないのである。それじゃあ、リアルじゃないよなぁとちょっと思う。

この作者のなによりも良いことは、読書が好きということ。洋画も好き。じぶんの中に世界を描けるのである。あちこち世界旅行しなくても、世界が描けるというのは、けっこう満足できることなのである、と思う。

たぶんこの方は長年洋書輸入会社に勤められていたから、そこで本の知識を培ったのだろう。

定年後のリアルをエンジョイしているという感じである。巷で遭遇する、キャップをかぶり、リュックをしょった猫背の男性とは全く違うのである。決して贅沢をしていないことはたしかであるが。

一人暮らしというのは、食事も自分で作らねばならないし、ひとり沈黙で過ごすのと、だれでもいい、家族またはそれに準ずる者がいるとでは天地の差があるのである。この方も、家族の登場がまったくないが、おそらく家族の存在をベースとしてこのような暮らしが成り立っているのではないかと思う。





文庫 定年後7年目のリアル (草思社文庫)

勢古 浩爾/草思社

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# by takanak | 2018-09-13 11:28 | 感想 | Trackback | Comments(0)

むかしの日本映画を見るとなぜかホッとします。


by なかすぎこう
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