2018年 02月 19日
テレビの感想・サヴァン症候群
昨日、NHKで、交通事故に遭ったあと、後天性サヴァン症候群になった男性の話を映していた。
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サヴァン症候群の患者は、脳の前頭葉が傷つき、記憶喪失や意識障害などが起こるが、事故後数日のうちに、
今迄全く関心もなかった事柄に突然関心を示すようになり、才能を示すようになる。
撮影していた男性は、東南アジアの楽器奏者として世界的に一、二を争う人だったが、
交通事故のあと、次第に記憶喪失、意識障害などが起こるようになった。ところが、同時にそれまで全く関心も体験もなかった
「絵を描くこと」に惹かれ、才能を示し、点描画を始める。
その絵は、抽象的な点描画であり、すごい点のあつまりが形をつくる。見ているとちょっと頭が痛くなるようだ。しかし、彼はその道にすごい才能を示す。手塚治虫の長女が彼の絵は「火の鳥」のイメージにぴったりだと、彼に絵を依頼する。
このように、サヴァン症候群の人は、アメリカではたとえばそれまでボディビルの好きな遊び人の男が、事故後突然音楽に目覚める。楽譜も読めなかったのに、ピアノを弾くようになる。また、数学に目覚めた人もいる。
サヴァン症候群は傷ついた脳を修復するかのように、別の部分の脳の組織が発達するのだという。
それで、それまで隠れていた脳細胞が突如発達するのだそうだ。
で、自分が感じたのは、人の才能にこれほど脳細胞が影響しているかということだ。努力してもだめなものはだめ、努力しなくても向いているものは向いている、ということかな。
ならば人は、まるで囲炉裏の灰をかきまわして、残り火から火を起こす、こんなふうにして、自分の才能を見つけることができるのではないかなと思った。やってもだめなものはだめ。しかし、それに埋もれてしまわずに、ほんの少し見えている火をかき回して探し、ああ、これだと。これならできるということがあるのではないか・・・。というようなことを考えた。
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by takanak
| 2018-02-19 20:49
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